☆体全体を潤す「水」☆
東洋医学では、「水」のことを「津液」とも呼びます。
「水」は、
腎の働きで、
ちょうど水蒸気のようなものに変えられて、肺まで持ち上げられ、
肺の働きにより、体じゅうを潤し、膀胱から尿として排泄されます。
「水」と「血」の違いは、
「血」は、血管の外に出てしまうと働くことはできませんが、
「水」は血管の外にも自由に出入りし、機能します。
1)水分代謝が悪い「水毒」
「水(津液)」は、涙や唾液、多くの分泌液などの素であり、
皮膚、毛髪、粘膜などを潤し、
関節などの働きを滑らかにします。
血管外に出ていけるので、
皮膚や関節内にたまり、むくみの原因になったり、
身体の中の余分なものと結びつきやすく、
身体が重い、だるい、胃腸がムカムカしやすいなどの症状となります。
この滞った水を「水毒」と言い、
●関節リュウマチ
●喘息
●アトピー性皮膚炎
●アレルギー性鼻炎
●冷え性の原因
と考えます。
成人の身体の60-70%が「水」なので、
水分代謝のバランスが崩れると影響は大きいです。
《オススメの食材》
●あずき●ハトムギ●そば●海藻
●きのこ●たけのこ●なす●アスパラガス
●かぼちゃ●じゃがいも●こんにゃく●バナナ
●ウーロン茶●プーアール茶
《控えたい食材》
●脂肪の多い肉類●ベーコン
●卵黄●魚卵
●味の濃いもの
●炭酸飲料●冷たい飲料
2)水分が不足した「津液虚」
主な症状は、
●皮膚のかさつき
●喉が乾く、空咳が起こりやすい
●手のひら、足の裏がほてる。
原因は、ストレスや過労、睡眠不足、食生活の乱れ。
《オススメの食材》
●豆乳、豆腐、
●豚肉、鴨肉、鶏肉、
●ハマグリ、アワビ、
●レンコン、ピーマン、トマト、
●梨、レモン、メロン、
●ミント茶、緑茶。
《控えたい食材》
●香辛料(唐辛子、こしょう、からし、山椒など)
●冷たいもの