春の薬膳

基礎講義3

東洋医学の世界には、

自然界に存在するもの全てを

「陰」「陽」に分類する考え方があって

 

冬から春への季節の変化は

『陰』から『陽』へと変化するときです。

 

「陽」がグングン満ちてくることで、

 

私たちのカラダも

全体的に活性化してきます。

 

その中で

「肝」は、

冬のあいだに体中に溜め込んでしまった

不要なもの(老廃物や脂肪など)を

 

とにかく一気に解毒しようとして

フル稼働し

疲弊しやすい状況を強いられます。

 

それで

「肝」が疲れてしまうと、

あれこれ不調が現れてきます

 

「肝」にたっぷり貯蔵されているはずの「血」が不足することで精神的に安定せず、

イライラや不眠、

気持ちの揺らぎなどが生じやすくなったり、

 

『血』のめぐりが滞ることで

 

肩こりや筋がつりやすくなったりします。

春の「陽」の気の急激な上昇も手伝って、

「血」が体の上部に溢れ出して停滞しやすいので、

 

頭痛や鼻詰まり、

めまいやふらつきなどの

「上半身の症状」が出やすくなるのも

この季節の特徴のひとつです。

 

花粉症の症状の中でも、

 

目の充血やかゆみ、

鼻詰まり、

喉の炎症など

 

体の上部に「血」が停滞することで起きる症状は、

この「肝」の乱れに由来するものと言われています

 

重だるい疲労感を感じるのは

「肝」の解毒の機能がうまくいかなくなって、

体内に余分な老廃物などが蓄積されているためです

春は、養陰補肝

肝機能を高める食事が大切です。
・肝臓の働きをよくする酸味の食品
・新陳代謝をよくする旬の苦味の食品
・粘膜に潤いを与える食品
・お通じに良い食品
を食べるということがポイントとなります。
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