☆みりん☆
煮ものの味を引き立てるみりん。
煮くずれのない綺麗なシルエットにして、上品な甘さをやさしく閉じ込めてくれます。
『本みりん』と『みりん風調味料』の違いは、ご存知ですか?
みりんは、もち米と米麹、焼酎を熟成させて作ります。
伝統的なみりんは、アルコール度数が14%前後あり、
酒税法上では、酒の一種。
なので、『酒販免許』がないと売ることはできません。
それに対して、
みりん風は『酒販免許』がなくても扱うことができます。
酒税法でみりんとされる製品は、≪本みりん≫とラベル表記され
伝統的な製法では、もち米、米麹、焼酎の3つのみを使って、
醸造後1-3年熟成させますが、
副原料を入れても本みりんなのです!
酒税法の本みりんの定義はこうです。
『米、米こうじ及びしようちゆう
又はアルコールにみりん
その他政令で定める物品を加えて、こしたもの』
その他政令で定める物品とは、
とうもろこし、ぶどう糖、水あめ等で、
白米の2倍まで使用できることになっています。
工業製法(新式みりん)は、
短期間でできるように、もち米に圧力をかけて煮たり、高温で蒸したりしたものに、
場合によっては、糖類を加えて、短期間ででんぷんやたんぱく質が糖にかわるように
調整して、もろみが作られ、そこに甲類焼酎(ホワイトリカーなど)を加えて
30-60日熟成させて出来上がります。
一言に本みりんといっても、
個性は様々ですが、飲んで美味しいのは、
お米の割合が高いものだと思います。
他にも、熟成にかける時間や、
焼酎ベースか、醸造アルコールベースかでも、
甘さやコクといった味わいが変わります。
≪本みりん≫と書いてあっても、原料表記を確認することが大切ですよ!
☆みりん風調味料
みりんと名はついていますが、原料から本みりんとは、まったく異なり、
穀類から酵素の働きで作られたブドウ糖液糖や、水あめなどの糖類に、
グルタミン酸や香料を混ぜ合わせたもので、アルコール度数は1%未満。
発酵によって作られた調味料ではありません。